なでしこカナダに4発快勝 1G1Aの岩渕を脅かすFWはいるか?
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)が6日、カナダと国際親善試合を静岡・日本平で行い、2011年ドイツW杯優勝メンバーであるFW岩渕真奈(26)が先制ゴールを決めるなど、なでしこが常に試合を優位に進め、4ー0で快勝した。
ドイツW杯ではチーム最年少18歳としてイジられ役でもあったFW岩渕だが、切れ味鋭いドリブル、高い決定力に磨きがかかり、今では絶対的エースとしての風格を醸し出している。「しかしながら……」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。
「いくら大黒柱と言っても、岩渕一人に頼り切るのは不安です。なでしこの現状は、岩渕がボールを持って仕掛けていくことで攻撃が活性化します。しかし、たとえば屈強DFのマークで持ち味を消されてしまった場合、チーム全体の攻撃力が一気に低下する危険性をはらんでいます。東京五輪メダル獲得を目標とするならば、常に“岩渕不在”の状況を想定しつつ、後継者育成が急務となります」
後半途中から投入されて20分に豪快な右足ゴールを決めたMF籾木結花(23)、後半途中に左サイドMFから2トップの一角に入ったMF長谷川唯(22)、後半途中に先発FW菅沢優衣香(29)に代わって登場したFW遠藤淳(19)、終盤に出場のFW田中美南(25)といった<ゴールを期待されている攻撃系選手>の奮起が不可欠である。