小野伸二J2琉球で現役続行 背景に若手流出とカズの存在
Jリーグを代表するファンタジスタが、シーズン中に移籍することになった。J1札幌の元日本代表MF小野伸二(39)が、10日のホーム浦和戦を最後に北の大地を離れ、2400キロ離れた南の島に向かってJ2琉球の一員になるのだ。
左膝のケガもあって戦力外同然の扱いを受けていた小野は、札幌に在籍して6シーズン目となる今季、リーグ戦は1試合も出場していない。年齢的なことを含め、いつ現役を引退してもおかしくない。なのにステージをJ2に下げて現役にしがみついた格好である。
「若くて有望な選手の相次ぐ海外流出と無関係ではありません」とある放送関係者がこう続ける。
「FC東京所属のMF久保(18)がレアルに、鹿島のMF安部(20)がバルサに移籍し、松本のFW前田(21)がポルトガルに、G大阪のFW中村(19)がオランダに移籍した。鹿島ではFW鈴木(23)がベルギーに、MF安西(24)がポルトガルに向かい、日本代表の仙台GKシュミット・ダニエル(27)がベルギーに移った。結局、今夏は若手を中心に10人の代表レベルの選手が日本を離れた。いわゆる<客を呼べる選手>がいなくなったことでJ全体に<昔の名前で出ています>的な知名度のあるベテランの需要が高まり、それが小野の琉球行きにつながった」