G一軍には“親分”の弊害 阿部二軍監督は反面教師にできるか

公開日: 更新日:

 日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫し、23日に今季を終えた巨人。パ2位チームに投打で圧倒され、なす術がなかった。敗戦後、山口オーナーは「リーグ優勝はできたけど、日本シリーズで一つも勝てないで敗退。球団としてはこれでいいというわけにはいかない。来年に向けて取り組むべきことはいろいろある」と補強を示唆した。

 が、全てが選手のせいなのか。シーズン中、こんなことがあったと、ある選手が声を潜めてこう言うのだ。

「ある試合で捕手の小林がサインミスをしたんです。試合後、小林は原監督に烈火のごとく怒られた。でも実はこれ、コーチの伝達ミスが原因だったそうです。『小林がかわいそうだから監督に言った方がいい』と進言するコーチもいたんですが、吉村さん(打撃総合コーチ)は結局、監督に言わなかったんですね。小林は怒られ損ですから、選手はみんな同情していました」

 現一軍スタッフの多くが、現役時代から原監督を「親分」と仰ぎ見た派閥の一派。しかも、その親分は全権監督としてチームを掌握している。選手より監督の方を向いていると思わせるのは、吉村コーチだけではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇