CS争いでも忖度起用 プロ野球「引退試合」のバカバカしさ
秋の風物詩といえる。
シーズン終盤の恒例行事、引退試合。27日には巨人の阿部慎之助、日本ハムの田中賢介らが現役最後の試合に臨んだ。
今季ユニホームを脱ぐ選手の中には2人のような一軍レベルもいる一方、構想外の選手も多い。そんな連中がペナントレースのヤマ場で「顔見世興行」をやっているのだ。
ロッテの福浦は今季一度も出場機会がなく、23日の日本ハム戦で初出場。スタメンで起用されるも、4タコで胴上げされグラウンドを去った。順位が決した後の巨人や日本ハムはともかく、CS進出のかかったロッテに“儀式”をやる余裕があったのかどうか。
23日の広島対中日戦にしてもヒドかった。
試合開始時点で3位広島と4位中日は1・5ゲーム差。5位阪神も中日とゲーム差なしで、3チームがCS進出の可能性を残していた。そんな勝負どころで本拠地最終戦を迎えた広島は、現役引退を表明していた永川を先発に起用した。先頭打者1人限定が予定だったが、緒方監督は事前に与田監督へこう伝えたという。