森喜朗がトップ務めた財団活動終了の謎…“天敵”はこう見た
「東京五輪は入り口から出口まで森さんなんだよ。東京大再開発のために東京五輪招致をやって石原慎太郎を2011年の都知事4選にかつぎだしたのが森さんだった。石原慎太郎は伸晃をどうしても総理にしたいから、渋々都知事選に出た。森さんは2012年9月の自民党総裁選で伸晃を支援したけど、安倍さんになってしまった。だから慎太郎は10月に任期途中で都知事を辞めちゃって、自分で国政を目指したわけですよ。でも森さんにしてみれば、慎太郎との約束は守って五輪招致は成功した。その招致に関わっていたのが、この嘉納治五郎さんの財団でしょう。森さんは世界中から人を呼ぶという東京五輪の出口でもこの財団を使って利権にしようとしていたんだろう。だけど新型コロナウイルスもあったし、観客など呼べる状況でもなくなった。この財団が解散した時点で、森さんも東京五輪を諦めたんじゃないかと私は思ったね」
組織委の次期会長候補に名前があがっている橋本五輪担当大臣も、11年9月までは同財団の評議員という重職を務めていた。財団の活動の始末について、説明責任が問われてくるだろう。