森喜朗がトップ務めた財団活動終了の謎…“天敵”はこう見た
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京オリパラ組織委)会長を2月12日に辞職した森喜朗氏(83)。その森氏がトップを務めていたのが嘉納治五郎財団こと、一般財団法人嘉納治五郎記念国際スポーツ・研究センターだ。日本のオリンピック運動の父とも呼ばれる加納の名を冠した同財団は2009年5月27日に成立し、トップである代表理事にはここでも森氏が就いていた。
しかし同財団は事務所も新国立競技場脇という東京五輪関係の一等地にかまえていたものの、なぜか昨年12月末をもって活動を終了と、日刊ゲンダイ(2021年1月30日)では既に報じている。
同財団については、疑惑や不明朗なカネの流れが指摘されてきた。ロイター通信は東京五輪招致委員会から約1億4500万円が同財団に支払われている銀行口座を確認し、日本の検察はフランス側に提供したと報じている。東京五輪招致疑惑について、捜査がまだ続いていることを失念してはいけない。
招致問題や政治資金団体など森氏の五輪利権疑惑を追及してきた山口敏夫元労働大臣氏は、こう話す。