照ノ富士が初の全勝V!「1強時代」到来は相撲界にとって吉か凶か

公開日: 更新日:

■ライバル不在の懸念

 大相撲の歴史をひもとけば、栃錦と初代若乃花の「栃若時代」、大鵬と柏戸の「柏鵬時代」、輪島と北の湖が火花を散らした「輪湖時代」などのライバル対決が人気を博した。

 しかし、例外もある。それが千代の富士だ。一人横綱ではなかったものの、53連勝や史上3位の31回優勝など活躍。絶大な人気を誇った。相撲協会も照ノ富士が千代の富士のように「ゼニの取れる力士」になれるか、さぞ気を揉んでいるだろう。

 気がかりなのは、強すぎるあまり増長しかねないか、という点だ。やりたい放題の白鵬に限らず、朝青龍や千代の富士も勝利を重ねるにつれて、「オレが横綱だ」という態度になってしまった。

「その点、照ノ富士は大丈夫でしょう。彼はいつバクハツしてもおかしくないバクダンを両ヒザに抱えている。『太く短く』という言葉からして、引退と隣り合わせということは理解している。増長する余裕はないと思います」(前出の親方)

 優勝インタビューでは「来年は優勝2ケタを目指したい」と語った照ノ富士。残り4回、来年中に達成できるか、立ちはだかる力士が出てくるのか、けだし楽しみだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」