白鵬“誓約書付き”「間垣」襲名承認で露呈した嫌われぶり 協会は“第2の貴乃花”化を大警戒
すんなり――とはいかなかった。
30日、相撲協会の理事会が行われ、横綱白鵬(36)の引退が受理されると同時に「間垣」の襲名も承認された。
■異例の誓約書サイン付き
前日の年寄資格審査委員会では反対意見が続出。過去の素行が問題視され、出席者からは「今後10年、独立は許さず部屋付きとして修業すべき」など、厳しい意見も出たほど。理事会でも紛糾するかと思われたものの、過去に前例のない「誓約書へのサイン」を条件に許可が下りることとなった。
その誓約書とは、「新人親方として先輩の言うことをよく聞き業務を誠実に行う」「ルールやマナーに逸脱する言動をしない」といったもの。特別なことが書いてあるわけではない。
親方のひとりは「いくら親方衆が白鵬が親方になることに反対しようと……」と、こう続ける。
■白鵬の慢心にクギ
「協会としては襲名を認めないわけにはいかない。歴代最多の45回優勝をはじめとする記録や、ひとり横綱として土俵を引っ張った功績は決して無視できるものではありませんから。ただし、万歳三唱や三本締めをしたり、負けて自ら物言いを要求するなど、数々の素行がチャラになったわけではない。白鵬は『勝つためには何をしてもいい』『強い者が正しい』という考えの持ち主。協会は子どもでも理解できるような誓約書に一筆入れさせることで、白鵬の慢心にクギを刺したのでしょう。いかに煙たがられているかがわかります」