ソフト3.5億円右腕が今季絶望 “給料泥棒”助っ人が減らない元凶は日本のザル身体検査に一因

公開日: 更新日:

 パ球団の編成担当は「彼らを獲得する球団側の問題も大きい」と、こう続ける。

「日本のほとんどの球団は『メジャーは格上』というコンプレックスを抱いている。だから、実績のある選手に対しては、『お願いして来てもらう』という感覚が抜け切れていない。年俸だって譲歩するし、どの球団も身体検査は通り一遍なのが現状です。メジャーのメディカルチェックは非常に細かい。契約金や年俸を減らそうという難癖もないわけでもないが、それ以上に大事なのが故障防止。ケガをされたら莫大な“投資”が無駄になるので、当然といえば当然です。本来は日本もそれくらい厳しくやるべきだが、『わざわざ日本に来てくれるメジャーリーガーにそこまでは……』という意識がある。その結果、防げたはずのケガで離脱してしまうケースがあるのです」

 インディアンスなどで活躍した小林雅英氏も、かつて日刊ゲンダイ連載で「メジャーでは肩ヒジ、腰を重点的にチェックされ、口腔がんや皮膚がんがないかまで調べられた」と、メディカルチェックの徹底ぶりに驚いていた。

 メジャーコンプレックスを払拭しない限り、また同じことは起こる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…