ソフト3.5億円右腕が今季絶望 “給料泥棒”助っ人が減らない元凶は日本のザル身体検査に一因
パ球団の編成担当は「彼らを獲得する球団側の問題も大きい」と、こう続ける。
「日本のほとんどの球団は『メジャーは格上』というコンプレックスを抱いている。だから、実績のある選手に対しては、『お願いして来てもらう』という感覚が抜け切れていない。年俸だって譲歩するし、どの球団も身体検査は通り一遍なのが現状です。メジャーのメディカルチェックは非常に細かい。契約金や年俸を減らそうという難癖もないわけでもないが、それ以上に大事なのが故障防止。ケガをされたら莫大な“投資”が無駄になるので、当然といえば当然です。本来は日本もそれくらい厳しくやるべきだが、『わざわざ日本に来てくれるメジャーリーガーにそこまでは……』という意識がある。その結果、防げたはずのケガで離脱してしまうケースがあるのです」
インディアンスなどで活躍した小林雅英氏も、かつて日刊ゲンダイの連載で「メジャーでは肩ヒジ、腰を重点的にチェックされ、口腔がんや皮膚がんがないかまで調べられた」と、メディカルチェックの徹底ぶりに驚いていた。
メジャーコンプレックスを払拭しない限り、また同じことは起こる。