日本ハム新外国人ガントの肘痛に“人災”疑惑 年俸2.4億円右腕が1球も投げず治療帰国
「何しに来たんだ!」「カネ返せ!」
日本ハムが年俸2億4000万円という大金を積んで獲得した新外国人右腕のジョン・ガント(29)に対し、ネットではこんな声が飛び交って大荒れなのも当然だろう。
メジャー通算173試合で24勝26敗3S、防御率3.89。昨季はカージナルスとツインズで計21試合に先発したバリバリのメジャーリーガーが、二軍登板すらないまま14日、右肘の治療のために一時帰国することが球団から発表されたからだ。
今季から指揮を執る新庄剛志監督(50)は昨秋の就任会見で「優勝は目指しません」と話し、今季を「1年間のトライアウト」と位置付けている。それだけに外国人選手が機能しなければ話にならないと、フロントは大枚をはたいた経緯がある。
実戦で1球も投げることなく帰国したガントへの風当たりが強くなるのも必然だ。加えて、「ガントの故障は人災の側面もあると聞きました」とは日本ハムOB。
「3月15日の西武とのオープン戦で一軍に合流した初日のこと。もともと肘に不安を抱えて調整不足だったガントに、首脳陣のひとりが『ちょっと見せてよ』とブルペンで投げさせたらしい。その時に肘を完全に痛めてしまったというのです。3月半ばでもベルーナドームは気温が低い(同日の最高気温は12度)。満足な調整ができていない外国人に関しては、より慎重になるべき場面だった」