士別監督に伝説の助っ人ブライアント氏 近鉄時代の北海道遠征「コーラ一気飲み事件」とは
「久しぶりに来日できてうれしい。ベストを尽くします」
24日、近鉄で3度の本塁打王を獲得したラルフ・ブライアント氏(61)が、北海道フロンティアリーグ・士別の監督就任会見を行った。
ブライアント氏は現役時代、本塁打か三振かという豪快なスイングで多くのファンを沸かせた。リーグ優勝を果たした1989年。10月12日に行われた西武とのダブルヘッダーで放った4打数連続本塁打は今も、語り草になっている。
ある年、近鉄が北海道遠征し、チーム全員でビール園で打ち上げを行った。その席で当時の仰木彬監督は、次の地元・大阪でのホームゲームでの遊撃のスタメン起用について、「ビールを一番最初に飲み干した選手を先発させる」と言い出したという。
真喜志康永、吉田剛、安達俊也、水口栄二の4人が対決。水口が真っ先にビンを空にしてスタメンを勝ち取るなど、場は大いに盛り上がった。そんな中、「DHは誰にしようか」という話になった。当時のDHはブライアントがバリバリのレギュラー。「ノー! オレじゃないのか!?」と、怒ったものの、その場のノリで、飲めない酒の代わりにコーラを一気飲みしたという。
それから約30年。「ブライアントよりすごい選手を育てたい」と意気込む“伝説助っ人”の指導力やいかに──。