20歳のルーキー岩井千怜が笑顔の初Vも…国内女子ツアーが抱える“ベテラン不在”の深刻度
■宮里藍の国内賞金女王を阻んだのは不動裕理
女子ツアーは宮里藍が高校3年生でツアー優勝した2003年から、アマチュアの活躍は不思議ではなくなった。だが、宮里は04年5勝、05年6勝と好成績を残しながら、不動裕理が立ちふさがり一度も賞金女王に立てなかった。
樋口久子、涂阿玉、岡本綾子、不動といつの時代にも圧倒的な強さと凄みを持ち合わせたベテランプロがいたが、最近の女子ツアーには見当たらない。
「新人が楽しみながら勝てるのも、女子ツアーに威圧する強いプロが不在だからです。それでは勝負の妙味がない。若手の壁になるベテランがいなければ、ハラハラ、ドキドキの試合展開も期待できず、ファンもいずれ離れていくでしょう」(宮崎紘一氏)
若手の活躍によって図らずも女子ツアーが抱える問題点があぶり出されたわけだ。