20歳のルーキー岩井千怜が笑顔の初Vも…国内女子ツアーが抱える“ベテラン不在”の深刻度
【NEC軽井沢72ゴルフトーナメント】最終日
「(最終日は)緊張より楽しんでいるほうが大きかった」
昨年のプロテストに合格したばかりのルーキー岩井千怜(20)が、今季ツアー13戦目で初優勝を挙げた。
ラウンド中は笑顔を見せ、「周りがバーディーを取っても、自分のペースでやろうと思っていたから焦りはなかった」「(10番バーディーで)よっしゃ、きた。ここから本番だとやる気に満ちた」と表情に緊張が見られず、伸び伸びとプレーしていた。
「2位に2打差をつけて単独首位に立っていた16番パー5で岩井はためらいもなく2オンを狙った。初優勝を狙う新人なら、だいたい安全に2打目を刻み、3打目勝負に出るところですが、一打に対する不安や恐怖がまったくなかった。それだけ岩井にプレッシャーをかけるプロがいなかったといえます」(ゴルフ評論家・宮崎紘一氏)
会見で記者から「ギャラリーを楽しませ、ワクワクさせるゴルフとは何か?」と聞かれると、「どうやって打つんだろうという場面でも、怖がらずにピンを狙っていくプレースタイル」と答えた。