プロ野球で近年増え続ける「コーディネーター」って何者? どんな仕事をする?
「コーディネーターはMLBでは重要な役職です。打撃や守備、投手など各部門におり、それぞれのコーチの意見を集約してまとめ、部門ごとの方針を打ち出す。細かい技術の知識が豊富でなければいけませんし、マネジメント能力やリーダーシップも必要です。米国ではマイナーリーグのコーチは『メジャーのコーチを目指すか、コーディネーターを目指すか』と言われるほどです」
選手育成に関わる者もいれば、戦略部門のコーディネーターもいる。いわば、コーチを束ねる上司のような存在だ。
渡米前の倉野コーチはソフトバンクで投手統括コーチを務めており、コーディネーターの役職について「自分がホークスでやっていたような役職」とも話していた。今オフ復帰したソフトバンクでも、一軍から四軍までのコーチを統括している。
とはいえ、日本球界におけるコーディネーターがすべて、ソフトバンクや米球界と同じとは限らない。中には名ばかりというか、具体的に何をやっているかよくわからないコーディネーターがいるのも事実。臨時コーチに毛が生えた者や、球団事情でコーチとしては雇えず、かといって他球団への流出も避けたいので役職だけ与える、というケースもある。
メジャーのようなコーディネーターが増えれば、日本球界のレベルアップにもつながりそうだが……。