大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」
2017年1月、22歳の大谷
ドジャース大谷翔平(30)は過去に3度、日刊ゲンダイの独占インタビューに応じている。1度目はまだ二十歳になったばかりの入団2年目のシーズン中。本格的にスタートした二刀流について初々しく語っていた大谷も、回を重ねるごとに語り口にも落ち着きが出てきた。今や世界一のプレーヤーとなった大谷がその時々でなにを考え、なにを思っていたのか。改めて読み返すことで、大谷の今が見えてくる。
大谷が成し遂げた前人未到の大記録「54-59」を記念して、過去の独占インタビュー記事を特別公開する。
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結果的にこの年のシーズン終了後、入札制度で海を渡った。16年オフの契約更改で球団からメジャー挑戦を容認された直後のインタビュー。米メディアはさっそく「年俸30億円の200億円契約」と騒いでいたが、大谷は自らの「価値」についても答えている。今回は2017年インタビューの【前編】。
ーーまずは昨年11月に行われたWBC強化試合のことから。メキシコ代表のエイドリアン・ゴンザレス(34=ドジャースの4番打者)とはどんな話をしたのですか。
「ゴンザレス選手ですか? いや、もう、フツーに話しましたよ。バッティングとか、フツーに話しました。初めて会ったので」
ーー具体的にはどんな話ですか。打撃技術に関してとか……。
「いや、そんな大した話じゃないです。冗談でバッティングを教えてよと言われたりとか、そんな楽しい会話でしたけど」
ーーもらったドジャースのバッグの中には何が入っていたのですか。
「帽子とかパーカとか……」
ーードジャースのロゴが入ったもの?
「そうですね。あとはゴンザレス選手のユニホームとか」
ーー対戦した投手の中でどうにもならないとか、お手上げだと思った選手はいましたか。
「お手上げだなという選手はいませんでした。(オリバー)ペレス選手(35=ナショナルズ、メジャー通算69勝の左腕)とかはいいピッチャーだなと思いましたけど、打席に立つ機会もありましたし」
ーーWBC球を使って練習しているそうですけど、違和感は?
「そりゃ、いつものボールではないので違和感はあります。けど、そんなに過剰に反応してもしょうがない。この何カ月やったからといって、そんなに変わるものではないですし。それならば気にせず、ボールはボールだと思って投げた方がいいのかなとは思っています」
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