ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理
「163キロを投げた反動でしょう。肩か肘に違和感が生じたようで、本人は『これからは(出力を)抑えて投げます』と話していた。実際、その後の練習試合はしばらく、球速が140キロ台でしたからね。高校最後の夏、甲子園のかかった岩手大会決勝で投げなかったのも監督の指示ではなく、故障を恐れた本人の意思だったといいます。プロ入り後、肩肘の検査をする機会があったそうですが、肘の靱帯にはキズひとつなかったとか。プロ入りするような高校生投手は、多かれ少なかれ靱帯を痛めているものですけど、あまりにキレイだったため首脳陣が驚いたと聞きました」(放送関係者)
10日の日本ハム戦に先発した佐々木は大荒れ。前回から中9日と休養タップリの登板だったにもかかわらず、5回と3分の2を投げて8安打5失点、5与四球で2敗目(3勝)。六回に4本の長短打を浴び、なおも2死一、三塁となったところで降板した。
5失点は自己ワーストタイ。ベンチに戻るなり、怒りに任せて何かを思い切り蹴飛ばすシーンがあった。ボロボロになりながらも自己最多となる123球を投げたとはいえ、中9日を考えれば不甲斐ない投球は自業自得。出力を落として故障を防ぐのはいいとして、それで結果が伴わなければ意味がない。ましてモノに当たるなど言語道断だ。