ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理
ストレートの平均球速が160キロを超えていた昨年までとは、別人のような投球が続いている。佐々木朗希(22=ロッテ)のことだ。
前回登板だった4月30日のオリックス戦までの5試合で、速球が160キロを超えたのは4月23日のソフトバンク戦1試合だけ。あとの4試合はいずれも球速が160キロに満たなかった。
佐々木をマークしているア・リーグのスカウトの目には、「あえて出力を落としている」と映っているようだが、なぜ、力をセーブしているのか。
「故障を未然に防ぐためでしょう。昨季までは160キロ超のストレートを投げては肘の張りなどで離脱、シーズンを通して働いた経験が一度もなかった。要するに160キロの球速に肩肘が耐えられないことが身に染みてわかった。早ければ今オフにもメジャー挑戦するだけに、故障は極力、避けたいでしょうからね」(同)
そもそも佐々木は故障にナーバスだ。大船渡高3年の4月、日本代表候補合宿の紅白戦で163キロをマークして一躍、脚光を浴びたが……。