身に染みた「雨練」の重要性…“田んぼ状態”の中で普段のプレーができるか
神奈川県では、昨夏の甲子園優勝校の慶応に高校独自の室内はなく、慶大のモノを借りている。東海大相模や桐蔭学園にはいい室内があるが、広くて立派なのは、平塚学園と立花学園である。
室内がない公立校にオススメなのは「体育館」を使う練習だ。軽い守備練習は体育館でもできる。体育館の床ならイレギュラーバウンドはないし、逆シングル捕球など基礎的なことなら十分できる。体育館で硬球を使ったら怒られるだろうから、学校には言わず、こっそりやることだ。
雨の日にミーティングをやっておくのも手だ。
例えば無死一塁の守備で、10回中4、5回は送りバントだ。この場合、内野手はどう動くのか。さらに2、3回はエンドランで、1、2回は盗塁。捕手がこの確率を頭に入れておけば、バントの構えから盗塁を仕掛けられても対応しやすいだろう。
梅雨が長い年は、どうしてもランニング量が減り、夏を乗り切るスタミナがつかない。特に投手にヘバリがくるから要注意だ。場合によっては雨の中でもアスファルト上をランニングした方がいい。室内で打ち込んで、調子の悪い選手が復調することもあるから雨の日の過ごし方は大事である。