巨人・菅野智之 完全復活の裏に「格の落ちる相手投手」にぶつける阿部監督の心遣い

公開日: 更新日:

「苦難を乗り越えられた気がします」

 試合後、こう言ったのは巨人菅野智之(34)である。

 捕手の小林とコンビを組んで28日のDeNA戦に先発し、今季最多の117球を投げ、9回5安打無失点。3年ぶりの完封勝利でリーグトップタイの9勝目(2敗)を挙げた。

 昨季は4勝(8敗)止まり。阿部監督は開幕前、ベテランのコンディションを考慮して「菅野は中7日以上、投げ抹消で中10日空けてもいい」と語っていたが、体調不良で一度抹消された以外、基本は中6日で回っている。なぜ復活できたのか。阿部監督はある「法則」のもと、菅野を起用していた。さる巨人OBがこう言う。

「5月の2試合を除き、全て1カード最後の3戦目、あるいは2連戦の2試合目とカードの最終戦に登板している。今季初登板にしても開幕6戦目だった。つまり、格が落ちる先発を相手にしながら、勝ち星を積み上げているのです。後半戦の開幕投手にしても、戸郷と山崎伊が球宴出場で疲労が考慮される中、初戦に登板することも可能だったのに、0勝の赤星が指名され、菅野は定位置の3戦目だった。菅野を復活させたい阿部監督の思惑でしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇