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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭の復活と「脱亜入欧」からの脱却…《中国には大会を開きたい都市が100はある》

公開日: 更新日:

 木下JOは水曜開始・火曜決勝の変則日程だった。

 全米オープン後のカレンダーはーーデ杯(9月10~15日)→成都250(18~24日)、杭州250(同)→レーバー杯(20~22日)→木下JO500(25日~10月1日)、北京500(26日~10月2日)→上海1000(2~13日)。

 来日したATPツアーのアリソン・リー副会長は、上海のドローを128に増枠した影響などを、変則日程の理由に挙げた。要は、条件にかなう会場があり選手も育ってきた中国を軸にした日程になっているからだ。「中国には大会を開きたい都市が100はある」とも話していた。

 テニスの海外遠征はこれまで欧米に偏った“脱亜入欧”が常識だった。時代が変わりマーケットが変わり、スポーツはアジア、アラブへ拡大している。舞台を見直す時期だろう。

 中国にも豪州にもツアー大会が5大会あり、下部大会しかない韓国でもテニス人気は上昇中という。

 アジア域内での切磋琢磨、“脱欧”への舵切りができるのは、中国でも人気の錦織だけーーあれこれ期待を抱かせるあたり、さすがエースの復活だ。

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