真打ちがタレントにいじられても「テレビと落語は別物と割り切ってましたから」

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 こぶ平の真打ち昇進は1987年。入門わずか9年のスピード出世だが、これには込み入った事情がある。

「当時、落語協会には真打ち昇進試験がありまして、抜擢で三木助さん(先代)が先に昇進してます。僕も抜擢で受験しました。演じたのは『孝行糖』です。審査した協会理事の師匠連の間で、『まだ早い』という意見が多かった中、それを抑えて合格させたのが(柳家)小三治師匠だったと伺いました。『いいじゃないか。あのままいってくれりゃ必ず良くなる』と言ってくださったそうです」

 合格したのはいいが、一緒に受けた二つ目の有望株が落ちたことで、「なんであいつが落ちてこぶ平が受かったんだ」と騒がれた。いわれなき中傷である。

「はい。単独で真打ち披露興行をやったことも、『実力がないのに』と言われました。でも僕は、『そういう意見もあるんだ』と受け入れちゃうんです」

 落語家になって以来、「親の七光」と言われ続けたので、やっかみ半分の批判は慣れっこになっていたのかも知れない。昇進後はテレビの仕事も増えた。

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