「笑点」卒業・林家木久扇の後任めぐり蠢く各協会の思惑…春風亭昇太は“司会利権”で増員画策
国民的人気演芸番組「笑点」(日本テレビ系)からの卒業が決まった林家木久扇(85)の後釜を巡って、キャスティング調整が揉めに揉めているという。
「9月から来年3月の卒業まで半年近くあるはずなのに、調整が間に合わないというんです」とため息を漏らすのは制作を担当する制作会社の関係者。
「本来なら木久扇にとって最終回となる来年3月31日に新たな大喜利メンバーをお披露目したいのですが、それまでに話が決着するのか……」
なんでも、ポスト木久扇を巡っては、すでに各笑点レギュラー陣が所属する団体を巻き込んだ派閥抗争に発展しつつあるという。大喜利メンバーのポジションを巡ってここまで大揉めになる理由は単純明快。莫大な利権が絡んでいるからだ。日テレ関係者はこう話す。
■真打ちでも年収300万~700万程度
「当然だが、所属する派閥から大喜利メンバーが出れば、お金が落ちるんです。公演をやればチケットは完売。そこに同じ派閥の落語家をセット売りできるわけです。地方の1公演で最低でも1日当たり300万円以上の現金収入が期待できる。いまの落語界では真打ちになっても年収300万~700万程度がゴロゴロしており、皆が副業をしている状態です。しかし、『笑点』に出演すれば最低でも3000万円以上となる。大喜利メンバーに抜擢された場合、落語家も晴れがましい未来が待っているんですよ。地方では紅白出場歌手よりも名前が知られるようになり、チケットは即売です。他局や地元ローカル局からの出演依頼やドラマ、映画などにも進出する機会に恵まれるわけです。さらにCMのオファーも舞い込むわけです」