大相撲の内幕
-
<第19回>公益法人協会理事長が苦言「前任者への顧問料なんてありえない」
北の湖理事長と、その右腕である顧問に牛耳られている日本相撲協会。「公益法人」の看板もかすむばかりだ。 顧問はパチンコメーカーから500万円の裏金をもらうも、「それはもう返したから」という理由…
-
<第18回>「客が入っても8億円の赤字」の放漫経営
「昨年の収支はどうやら赤字だそうだ。損失はいくらかって? 8億円くらいだと聞いている」 ある親方がため息交じりに、こう言った。 一昨年は遠藤なら、昨年は逸ノ城。新入幕の人気力士が土俵を…
-
<第17回>北の湖理事長は親方株の売買を合法化した
「売買禁止? それならなんで北の湖理事長は、いまだに理事長のイスに座ってるんだ? ありゃあ建前だよ、建前」 ある親方が言う。 昨年1月、相撲協会が公益財団法人に移行する際、年寄名跡、別…
-
<第16回>「協会は伏魔殿どころか北朝鮮」
「うかつに内緒話もできない……」 ある協会職員がボヤいているという。 どんな職場にだって、執行部や上役に対する批判や悪口の類いはゴロゴロしている。昼休みになるやいなや、上司がその場にい…
-
<第15回>裏金授受の動画流出 本紙直撃に北の湖理事長はなんと答えたか
「理事長は、あの動画の存在を知らないらしいぞ」 そんなウワサが、相撲協会内で広まっている。 「あの動画」というのは、昨年1月にネットに流出した、協会顧問が裏金を受け取ったシーン。現金50…
-
<第14回>「仏様が見守ってるから大丈夫」寺の本堂でうそぶきながらバクチに興じる親方がいる
「ちぇっ!」 大きな舌打ちとともに、あぐらをかいた力士が1万円札を放り出す。向かい合っている力士はニヤリと笑うと、それを掴んで脇にある1万円札の山へ。そして慣れた手つきで花札を一枚ずつ配りなが…
-
<第13回>親方は一度やったら辞められない
「え? ウソだろ?」 焼き肉をつつく手を止めた幕内力士が、もうひとりの力士の顔をまじまじと見つめた。 「マジっスよ。夏はエアコン一切禁止。冬もよほど寒くないと暖房つけちゃいけないって言う…
-
<第12回>1.5倍増の地方巡業は「野球賭博」「八百長騒動」の損失補填
「八百長騒動も遠い昔だよ」 初場所の天井からつるされた「満員御礼」の垂れ幕を見て、ある親方はニンマリしながらこう言った。 13年は遠藤、昨年は逸ノ城と人気力士が次々に新入幕を果たした日…
-
<第11回>ある新弟子の一日
朝5時00分起床。兄弟子を起こしてはいけないため、目覚まし時計はセットしない。朝稽古の時間は部屋や時季によってまちまち。本場所中ならば5時から稽古をすることも珍しくない。日が昇るのが遅い冬場よりは、…
-
<第10回>ジャージー姿で自転車に乗る現役力士のファッション事情
「オレが若い時はさ、洋服で出歩いているのを親方に見つかろうものなら、『そんな服着てるってことは廃業してゴルファーにでもなるのか』って遠回しに服装のことをとがめられたもんよ。力士が外で洋服を着るのはゴル…
-
<第9回>血の滴るステーキを見た瞬間、ナイフとフォークを置いた
目の前に置かれた分厚い肉の塊が、いまも鉄皿の上でジュージューと音を立てている。網状の焦げ目と、ガーリックのにおいは強烈に胃袋を刺激した。 「このステーキは絶対にうまい」 モンゴル人力士…
-
<第8回>モンゴル人力士の日本語が流暢なカラクリ
「すいません。今の言葉、どういう意味ですか?」 ペンと手帳を手に力士に取材する記者――ではない。聞き手もマゲを結った力士。しかし、その日本語はたどたどしい。 この力士が言う。 「…
-
<第7回>白鵬らモンゴル人横綱の原点となった「公園の酒盛り」
夜の公園に聞きなれない外国語が響く。ボソボソとか細い声もあれば、時折、談笑や大きな声も交じる。その合間に「プシュッ!」と、缶のプルタブを開ける音も聞こえてくる。 浴衣姿でマゲを結っているから…
-
<第6回>モンゴル人力士が頭を抱える物価のギャップ
「このお金でどれだけのものが買えるんだ?」 来日したばかりのモンゴル人力士の多くが困惑するのが貨幣価値の相違だという。 モンゴルの通貨は「トゥグルク」。国際労働財団の講演録によれば、1…
-
<第5回>「僕の通帳はどこ?」に女将さん激高「お金より稽古でしょ!」
「あんたはそんなこと気にしなくていいのよ!」 その言葉を聞いた瞬間、女将さんの目が三角になった。 すでに引退した某部屋の某力士の話だ。ある時、ふと自分の貯金が気になって、女将さんに「僕…
-
<第4回>夏場にニット帽の力士は風俗通い
風俗好きの力士は多い。精悍な風貌でファンも多い某力士はソープランド狂い。本場所中でも巡業中でも構わず、泡姫との情事で英気を養っている。そんな力士たちの間で1番人気なのが、熊本県にある「B」というソー…
-
<第3回>力士とのセックスはクセになる
全員が全員、そうとは言わない。が、力士とセックスした女性の多くは、その不思議な空間のとりこになってしまうという。 都内の飲食店で働く女性、年のころなら34、35、南野陽子似の彼女が「3年か4…
-
<第2回>モンゴル人力士の値段
「君が今度入ったモンゴル人力士か。うむ、うむ、大変だろうけど頑張れよ。少ないだろうけど、これを小遣いの足しにでもしなさい」 ある部屋のタニマチは新しく入門したモンゴル人力士に目を細めると、財布…
-
<第1回>逸ノ城と角界をつないだ「モンゴルルート」の深淵
本名アルタンホヤグ・イチンノロブ、しこ名は逸ノ城(21)。彼が来日したのは現地の中学校卒業後だ。モンゴルの大草原で育った少年は鳥取城北高校に入学し、相撲に精進。相撲ファンでなくとも、その名を知らない…