<第16回>「協会は伏魔殿どころか北朝鮮」

公開日: 更新日:

「うかつに内緒話もできない……」

 ある協会職員がボヤいているという。

 どんな職場にだって、執行部や上役に対する批判や悪口の類いはゴロゴロしている。昼休みになるやいなや、上司がその場にいないのを確認したうえで、隣の同僚に「ホント、まいるよ……」などとグチをコボしたり、幹部をチクリとやるケースは珍しくない。

 相撲協会もしかり。なにしろ、かつてはラブホテルの領収書を経費として処理できた組織だし、業者との癒着のウワサが絶えない人もいる。通常の感覚をもった社会人であれば、あまりのいい加減さに文句のひとつも言いたくなるところ。冒頭の職員にしてもそうだ。

 しかし、相撲協会の現体制は、ちまたにある企業や団体とは異なる。北の湖理事長と裏金を受け取った件の顧問の2人が牛耳る執行部に対する批判や陰口は決して許されない。面と向かっての意見や批判はもってのほかどころか、密室の中でしゃべったことすら執行部に筒抜けになっていて、エラい目にあうケースもあるとか。


 内緒話の内容があまりにも詳細な部分まで漏れているため、「ひょっとして盗聴器が仕掛けられているんじゃないか?」と、わざわざコンセントの中まで調べた職員もいるそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」