GRAPHIC
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「学年誌の表紙画家 玉井力三の世界」玉井力三画 山下裕二監修
玉井力三の名前を知らなくとも、昭和20年代から40年代にかけて子供時代を送ったほとんどの人は、その作品に懐かしさを感じるのではなかろうか。 氏は多くの人がお世話になった「学年誌」(学年別学習…
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「ゆ場」 柳原美咲著
日本に生まれて良かったと思うことのひとつは、温泉につかれることと断言しても、異論はないだろう。 いにしえより老若男女、貴賎を問わず日本人を楽しませてくれた温泉は、地震や噴火などの自然災害を引…
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「日本居酒屋遺産」太田和彦著
これまで訪れてきたお気に入りの居酒屋がさまざまな理由で閉店していくことに危機感が募り、記録の必要性を痛感した著者が、長い歴史を持ち、町の人々に「居」心地のよい、「居」場所を提供してきた各地の「居」酒…
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「とびだせ!長谷川義史ぼくの歩いてきた道」 長谷川義史著
絵本作家・長谷川義史氏の絵本原画をはじめ、イラストレーションやスケッチ、立体作品まで、その創作の歩みを集成した豪華図録。 その名に覚えはなくとも、子育て中や、子育てを経験した人ならそのインパ…
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「世界の母系社会」ナディア・フェルキ著、野村真依子訳
SDGsでジェンダー平等を掲げなければならないほど、世の中はまだまだ男性優位の社会構造になっている。それを支え、男性に勘違いを起こさせているのが世界中でみられる家父長制社会だ。 しかし、世界…
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「世界変境紀行」フリオ・アシタカ著
著者が旅するのは辺境でなく変境。知らずと染み付いてしまった自らの「先入観」をボロボロと壊してくれるような「常識の外の世界」が著者にとっての変境だ。 これまで40カ国を旅してきた著者が、そんな…
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「祈り」藤原新也著
1969年、大学生だった著者は日本を出てヨーロッパ、中近東を経てインドを旅する。その体験をつづった写真紀行「インド放浪」は、後に続くバックパッカーのバイブルとなった。 以後、写真家として、そ…
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「みんなケンジを好きになる」土肥美帆著
ケンジは、北海道・小樽のとある港町に暮らすボス猫。 体重8.4キロ、尻尾の長さも30センチの堂々とした体で地域の平和を守るべく、毎日のパトロールを欠かさない。そんなケンジの日常を発信する猫写…
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「羽化 藍にいな作品集」藍にいな著
著者は、YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」をはじめ、山下達郎やHey!Say!JUMPら人気アーティストのミュージックビデオなどを次々と手がけるアニメーション作家。それだけにとどまらず、イラス…
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「にほんの海 日本列島海中景色紀行」鍵井靖章著
島国に暮らす日本人の多くにとって、海は身近な存在である。 しかし、南西諸島から知床半島まで、実に列島縦断3000キロを旅して、日本沿岸の海の中を撮影した写真集である本書を手にした人は、自分は…
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「浮世絵猫、おどる!」 熱海Muddy Cat著
熱海駅から歩いて25分、街はずれにある「Muddy Cat」は、「猫に会えるかもしれないバー」。店主夫婦と暮らす3匹の保護猫が、「気が向けば」自宅がある上階から店に顔を出すからだ。 ユニーク…
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「ローカル鉄道がゆく」K&Bパブリッシャーズ編集部編
全国のローカル鉄道は、従来の人口減少に加え、コロナ禍による外出自粛で、より一層の窮地に立たされ、各地で廃線の危機にある。また近年では、災害の被害に遭い、バス運行への転換が進む路線や、再開時期が未定の…
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「和想百景」 藤浪秀明著
「日本を感じる風景」をテーマに、SNSで発信を続ける絶景写真家の作品集。 撮影場所は主に関西で、有名な観光地や名所も含まれているのだが、どの作品もまるで初めて見るかのように新鮮な驚きと美しさを…
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「東京幻想作品集Ⅱ」東京幻想著
ロシアとウクライナの戦いがこのまま第3次世界大戦に発展してしまったら、もしくは一向に終息しないパンデミックが新たな変異株の出現によって予期せぬ方向に向かったら、そんな最悪の事態を迎え、人類が地上から…
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「月夜」 szuna著
SNSで人気の写真家による作品集。 ページを開くと、東京の夜景が見開きページいっぱいに広がる。中心からやや左上にはライトアップされた東京タワー、その向こうには東京湾の暗がりを挟んで月島や豊洲…
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「中国民衆玩具」尾崎織女著、高見知香/写真
日本玩具博物館(兵庫県姫路市)がコレクションする中国玩具を紹介、解説する写真図鑑。 紹介される中国玩具の多くは、清代(1644~1912年)のころに大陸各地で誕生し、その土地の人々に愛され、…
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「幻想店舗録」幽玄一人旅団、清水大輔著
街を歩いていると外観からして何やらただものではないオーラを放出している店が1軒や2軒必ずある。訳ありの人物たちが集まりそうな飲み屋であったり、その世界の人たちが喜々として集う趣味の店のようだったり、…
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「カラーでよみがえる軍艦島」風来堂著
2015年に世界文化遺産に登録された通称「軍艦島」、正式名「端島」は1974年に海底炭鉱が閉山、無人化してから約半世紀。現在では廃虚の島として人気を集め、上陸ツアーなども催されている。 廃虚…
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「築地市場の人々」 山下倫一写真・文
著者は2016年の夏の朝、初めて築地市場に足を踏み入れる。3カ月後に豊洲へ移転すると聞き、場内の最後の様子を撮影しておこうと思ったのだ。 しかし、仕組みも分からず、ターレが行き交う通路に入り…
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「日本の絶景無人島楽園図鑑」 清水浩史著
例年より早い梅雨明けと、猛暑の到来で、もうすっかり夏気分。夏休みの計画も気になる。まだ計画が決まっていないという人は、この夏、楽園に出かけてみるのはどうだろう。 楽園と聞いて脳裏に浮かぶ南の…