テレビ 見るべきものは!!
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「行列の女神」鈴木京香が演じる凄腕コンサルがよく似合う
ラーメンは好きだが、行列は苦手だ。それでも時々、「行列のできるラーメン店」に行ってみたいと思うが、コロナ禍でそれもままならない。鈴木京香主演「行列の女神~らーめん才遊記~」で、リモート会議ならぬ、リ…
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NHK「路~台湾エクスプレス~」癒やされること必至の秀作
先週から始まった「路~台湾エクスプレス~」(全3回)。タイトルだけ見ると、かつての「プロジェクトX」が思い浮かぶ。だが、台湾新幹線実現への取り組みは物語の一面だ。軸となるのは日本人と台湾人の運命的な…
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「隕石家族」この寓話性かなり凄い コロナ禍と重なる日常
土曜深夜の「隕石家族」。設定がふるっている。数カ月後に巨大隕石が地球に衝突。人類滅亡は不可避だ。そんな中、東京で暮らす、ごくフツーの家族に何が起きるのか。 最初に動いたのは門倉和彦(天野ひろ…
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「レンタルなんもしない人」特定の人ではない距離感が救い
テレビ東京の深夜ドラマ「レンタルなんもしない人」の主人公、森山将太(増田貴久)の「なんもしない」は、家の中でボーッとしているという意味ではない。 たとえば、一人では入りにくい店に一緒に行く。…
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「SUITS/スーツ2」ただのリメークと敬遠することなかれ
フジテレビの月9に、織田裕二主演「SUITS/スーツ」が登場したのは一昨年の秋だった。同名海外ドラマの日本版。敏腕弁護士の甲斐(織田)と天才的記憶力の無資格弁護士、鈴木(中島裕翔)の「バディー物」だ…
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不倫ドラマ「ギルティ」男は女性陣の手のひらで踊る小人か
放送開始が延期されたり、制作が中断したりしている4月クールの連ドラ。そんな中で最も早くスタートした一本が、木曜深夜の「ギルティ~この恋は罪ですか?~」だ。 ジャンルで言えば、バリバリの不倫ド…
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初回の飛び道具に驚き 朝ドラ「エール」制作陣の茶目っ気
新しい朝ドラ「エール」が始まった。モデルは作曲家の古関裕而・金子(きんこ)夫妻。世の中がコロナウイルス禍で沈んでいることもあり、明るい気持ちで見られる作品であってほしいと思うが、どうやら大丈夫そうだ…
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テレビ東京「コタキ兄弟と四苦八苦」は今期の隠れた秀作
先週、最終回を迎えた「コタキ兄弟と四苦八苦」。兄の古滝一路(古舘寛治)は元予備校講師で現在無職の独身。弟の二路(滝藤賢一)は妻子持ちだが離婚の危機。兄が一人で住む実家に、弟が転がり込んできたことで物…
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NHK「スローな武士にしてくれ」驚異的映像のオンパレード
20日夜、内野聖陽主演「スローな武士にしてくれ~京都 撮影所ラプソディー~」がNHK総合で放送された。 京都・太秦にある映画撮影所が、NHK放送技術研究所から依頼を受ける。最新機器を駆使して…
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「就活生日記」同時配信時代のコンテンツとして面白い試み
先週、NHKでドラマ「就活生日記」が放送された。「中学生日記」のパロディーではない。就活生のリアルなエピソードを描き、彼らをさりげなく応援する好企画だった。 たとえば、学生時代に力を入れたこ…
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「病室で念仏を」伊藤英明はキワモノかと思ったが結構骨太
今期、医療ドラマが複数並んだが、中でも異色の一本が「病室で念仏を唱えないでください」だ。何しろ主人公の松本照円(伊藤英明)は、「医師にして僧侶、僧侶にして医師」という変わり種。僧衣をまとい、亡くなっ…
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入浴シーンも…浜辺美波が見せる19歳でアッパレな女優魂
事件の容疑者にとって、その犯行は可能か、不可能か。鍵を握るのがアリバイだ。基本的には無実であることを示す事実を指す。真犯人が罪から逃れるためにアリバイを主張すれば、捜査陣はそれを崩さなくてはならない…
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「恋つづ」の一途な萌音 こんな娘がいてもいいじゃないか
姉妹で女優といえば、広瀬アリス・すずの2人が思い浮かぶ。だが、こちらも負けてはいない。萌音(もね)と萌歌(もか)の上白石姉妹である。 姉の萌音の知名度を一気に押し上げたのはアニメ映画「君の名…
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サンドの2人が厳しいリアル聴く NHK「病院ラジオ」の功績
サンドウィッチマンの2人がラジオ局を開設する。場所は病院で、2日間限定の生放送だ。ゲストは患者や家族など。院内各所に小さなラジオが置かれ、誰でも聴くことができる。 先週の舞台は、三浦半島にあ…
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「知らなくていいコト」の“イースト砲”に感じるカタルシス
吉高由里子主演「知らなくていいコト」が快調だ。世間は受験シーズンの真っただ中。先週は大学入試問題の漏洩というタイムリーな内容だった。 きっかけは、週刊誌「イースト」記者のケイト(吉高)がバス…
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竹内涼真「テセウスの船」細部見逃せない集中力必須の1本
日曜劇場のタイムスリップ物といえば、大沢たかお主演「JIN―仁―」を思い出す。現代の脳外科医が江戸時代にワープする話だった。 今回の「テセウスの船」、主人公は「殺人犯の息子」として生きてきた…
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人情刑事ドラマ「ケイジとケンジ」が持つ既視感の正体とは
先週から始まった「ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~」は、いわば“変形バディー物”だ。主人公のひとりは交番勤務から待望の刑事となった仲井戸豪太(桐谷健太)。以前は高校の熱血体育教師だった。もうひと…
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天海祐希「トップナイフ」天才たちの群像劇と人間ドラマ
天才外科医といえば、「ドクターX」こと大門未知子だが、こちらは天才脳外科医だ。「トップナイフ」の深山瑤子(天海祐希)である。 医学界は天才でいっぱいだが、深山は大門のようなフリーランスではな…
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TBS系「義母と娘のブルース」綾瀬はるかという女優の人徳
連ドラ「義母と娘のブルース」の放送は一昨年の夏だったから、綾瀬はるか演じる義母、宮本亜希子に会うのも久しぶりだ。 第一の感想は「変わってないなあ」である。家でも外でもビジネスウーマンの姿勢を…
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2019年ドラマ総括 SNS全盛期の想像力と距離感がキーワード
令和元年も残り1週間となった。この1年、世の中は傲慢政権のほころびが目立つばかりで、あまりいいことがなかったような気がする。将来、単なる「オリンピックの前の年」と言われそうだが、さて、ドラマ界はどう…