テレビ 見るべきものは!!
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NHK・Eテレが攻める「植物に学ぶ生存戦略」は知的遊戯
NHK・Eテレには「いつ放送されるか分からないシリーズもの」という不思議な番組が存在する。 この不定期レギュラーにおいて、「香川照之の昆虫すごいぜ!」と並ぶ傑作と呼べるのが「植物に学ぶ生存戦…
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「エアガール」は連続ドラマでやってもいいほど濃さ
20日夜、スペシャルドラマ「エアガール」(テレビ朝日系)が放送された。原作は中丸美繪の「日本航空一期生」。戦後の占領期に「日本の空」を取り戻そうとした人たちを描くノンフィクションだ。この原作を踏まえ…
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TBS系「俺の家の話」さくらが言った“介護にまさかはない”
長瀬智也主演「俺の家の話」(TBS系)のキーワードは、「プロレス」「介護」「能」の3つだ。 一見バラバラだが、脚本のクドカンこと宮藤官九郎の手にかかると、これまで見たことのない「ホームドラマ…
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ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」進む速度は人それぞれ
東日本大震災から10年。いくつもの関連番組が並ぶが、6日放送の特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」(NHK)は静かな佳作だった。 真城蒼(綾瀬はるか)の夫、高臣(高良健吾)は震災で行方不明…
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「ゴッドタン」はまるで秘密クラブ…1000回先まで放送希望
土曜深夜のバラエティー番組「ゴッドタン」(テレビ東京系)が700回を突破した。放送開始から13年。レギュラー陣は、おぎやはぎの小木博明と矢作兼、劇団ひとり、そして松丸友紀アナウンサーである。 …
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「にじいろカルテ」のドラマ全体に奥行きを与える“二重性”
高畑充希主演「にじいろカルテ」(テレビ朝日系)には、スーパードクターも超絶技巧の手術場面も出てこない。舞台は山奥の診療所。医師と看護師、そして村で暮らす人たちの「日常」を描く、異色の医療ドラマだ。 …
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「その女、ジルバ」女性の現実がさりげなく、そして辛辣に
バーの名は「OLD JACK&ROSE」。在籍するのは自称50~80代のホステスだ。「その女、ジルバ」(東海テレビ制作・フジテレビ系)の舞台である。 そんな超熟女バーに笛吹新(池脇千鶴)が迷…
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TBS「天国と地獄」綾瀬と高橋の難役対決が最大の見どころ
猟奇殺人事件の容疑者、日高陽斗(高橋一生)。彼を追う捜査第1課刑事、望月彩子(綾瀬はるか)。そんな2人の魂が入れ替わってしまったのが「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS系)だ。 過去にも、…
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「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼」懐かしいホームドラマ
母の水無瀬碧(菅野美穂)は「恋愛小説の女王」と呼ばれる作家。娘の空(浜辺美波)はアニメ好きの大学生。港区のタワマンで2人暮らしだ。 しばらく恋愛と縁がない碧は新作が書けなくて困っている。だが…
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上白石萌音「ボス恋」で“菜々緒ストリープ”が怒涛の快演!
地方出身の女子学生、鈴木奈未(上白石萌音)が東京の出版社に就職する。配属先は志望していた「備品管理部」ではなく、新創刊のファッション誌「MIYAVI(ミヤビ)」。そこで待っていたのは鬼編集長の宝来麗…
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大倉忠義「知ってるワイフ」時空超えた三角関係の行方は?
もしも過去に戻って人生のやり直しが出来たら。そんな妄想をドラマ化したのが「知ってるワイフ」(フジテレビ系)だ。 剣崎元春(大倉忠義)は銀行員。結婚5年目の妻、澪(広瀬アリス)は2児の母だ。出…
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「ライジング若冲~天才 かく覚醒せり~」は大人のお年玉
正月2日、NHKで「ライジング若冲~天才 かく覚醒せり~」が放送された。 若冲とは江戸時代の天才絵師、伊藤若冲のこと。平成時代に入って注目を集めたので、極彩色で描かれた鶏や水墨画「象と鯨図」…
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コロナ禍に揺れた2020年のテレビドラマ界を振り返る
社会全体がそうであるように、今年のドラマ界もまた新型コロナウイルスの感染拡大を抜きに語ることはできない。厳しい状況の中でドラマ制作を続けた皆さんに敬意を表しながら、この一年を振り返ってみたい。 …
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「恋する母たち」恋の痛みや苦味を味わった優子が気になる
今週末に最終回を迎える「恋する母たち」(TBS系)。同じ名門私立高校に息子を通わせていた、3人の「母たち」の恋愛ドラマだ。 杏(木村佳乃)の相手は、自分の夫と駆け落ちした人妻の元夫、斉木(小…
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NHK「少年寅次郎スペシャル」井上真央の存在感が圧倒的だ
4日夜、「少年寅次郎スペシャル」前編が放送された。昨年秋の土曜ドラマ「少年寅次郎」の続きにあたる。主な舞台は昭和25年。駆け出しのテキヤである寅次郎(井上優吏)は旅先にいる。 山形の旅館で遭…
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テレ朝「七人の秘書」“闇の仕置き人”の最終決戦が見ものだ
7人の登場人物が一つのチームとなり、何かを成し遂げる。黒沢明の「七人の侍」(1954年)以来、繰り返し使われてきた黄金パターンだ。 60年代のドラマ「七人の刑事」やイタリア映画「黄金の七人」…
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柴咲コウに拍手 主演「35歳の少女」で“素の10歳”も見せる
柴咲コウ主演「35歳の少女」は奇抜な設定のドラマだ。25年前、事故で昏睡状態に陥った10歳の少女が目を覚ました。外見は35歳で中身は10歳。この“異形の少女”望美(柴咲)が主人公だ。 眠って…
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「危険なビーナス」の吉高由里子は何者? 誰もが怪しい
日曜劇場「危険なビーナス」が早くも中盤に差し掛かった。獣医の手島伯朗(妻夫木聡)の前に楓(吉高由里子)と名乗る女性が現れる。音信不通だった異父弟、矢神明人(染谷将太)の妻だ。しかも明人は行方不明。矢…
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テレ東ドラマ「共演NG」“業界あるある”的なおかしさが満載
大物俳優の遠山英二(中井貴一)と売れっ子女優の大園瞳(鈴木京香)。かつては恋人同士だったが別れてしまい、以来25年間も没交渉のままだ。そんな2人がドラマで共演することになった。さあ、どうなる? とい…
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日テレ「極主夫道」主婦への敬意を促す玉木宏の“キメ台詞”
玉木宏、絶好調である。先月まで「竜の道」で復讐のために裏社会とつながる男、竜一を好演していたと思ったら、今度は「極主夫道」で元極道の専業主夫、龍になり切っている。竜の次は龍だ。 大きな傷のあ…