舌調べの本棚
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「関西かくし味」井上理津子著
待ってました! ぼくら関東者には完全アウェーの関西エリア飲み食い本。 京都へは仕事の関係もあり何度も行っているので、ある程度のアタリはつくし、並の京都人だって知らない“朝まで中島みゆきかけて…
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「大衆酒場の達人」久住昌之ほか著
春が来て散歩シーズン、呑み日和になったせいか、気合の入った酒場本が目につく。 入手したのは、「散歩の達人 20周年記念企画 酒場100軒」と「大衆酒場の達人」の2冊。どちらも、この3月の刊行…
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「今夜はコの字で」原作・加藤ジャンプ 画・土山しげる
世の中には、まったく新しい視点で物事を発見し、ウキウキとそれを探求する人間がいる。 この本の原作者・加藤ジャンプ氏は(多分)世界で唯一無二の“コの字酒場探検家”で、「コの字酒場はワンダーラン…
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「絶対また行く料理店101」横川潤著
著者の食に対する気迫と気合がひしひしと感じられる料理店紹介本だ。 飲食のガイドブックといえばおいしそうに写された料理や酒に、店長や人気シェフの写真と、聞きかじっただけのコメントを添えて一丁あ…
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「味覚小説名作集」大河内昭爾/選
人間、しょせん色気と食い気といわれてきた。色欲も業が深いが食欲もそれに劣らない。この「味覚小説名作集」を通読して改めてそう痛感した。 近代文学の名作として知られる芥川龍之介の「芋粥」、岡本か…
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「酒と戦後派」埴谷雄高著
埴谷雄高といえば、昭和40年から50年代にかけての学生や若者にとっては吉本隆明とともに思想、文学界のカリスマ的存在だった。 本棚に埴谷の著作物、たとえば未来社からの「濠渠と風車」「振子と坩堝…
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「トウガラシの世界史」山本紀夫著
居酒屋巡りが大好きな人間なので、卓上のトウガラシには当然、お世話になっている。焼き鳥はもちろん、モツの煮込みにもタップリかける。 エイヒレはマヨネーズとトウガラシ、それにちょっぴり醤油を垂ら…
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「TOKYO 世界の絶品スイーツめぐり」メレンダ千春著
そこそこの酒飲みを自任する男に、甘いものの話をすると――「甘いもんなんか真っ平、酒がまずくなる!」と目を三角にしてのたまうご仁がいる。ぼくに言わせれば「そなたもまだお若いのう、修行が足らん」というこ…
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「図解ワイン一年生」小久保尊著 山田コロ/イラスト
図解入門書が好きだ。哲学、心理学関連本で味をしめている。学者、専門家による中途半端な文章より、構成も解説も親切丁寧で本としてのレベルが高かったりする。 で、今回はワインの世界の図解入門を手に…