文庫で読む 警察小説
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「オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン」サムエル・ビョルク著、中谷友紀子訳
北欧ミステリーの特徴のひとつに、陰惨な事件を背景に個性的な警察官が活躍する警察小説というのがある。ノルウェーのオスロ警察が舞台の本書もまさにこのパターンに当てはまる、王道の北欧ミステリーだ。 …
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「氷の天使」 キャロル・オコンネル著 務台夏子訳
サラ・パレツキーが生み出した女性私立探偵のV・I・ウォーショースキーの正式名称はヴィクトリア・イフィゲニアで、愛称は〈ヴィッキー〉だが、この愛称を許しているのは警官だった父の友人、マロリー警部補のみ…
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「特捜部Q 檻の中の女」ユッシ・エーズラ・オールスン著、吉田奈保子訳
渡瀬恒彦の人気テレビドラマシリーズ「おみやさん」(原作漫画は石ノ森章太郎)は、文字通り「お宮入り」となった未解決事件を解決していく仕立てだ。欧米では未解決事件、中でも凶悪事件を「コールドケース」と呼…
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「湿地」アーナルデュル・インドリダソン著、柳沢由実子訳
国土は北海道よりやや大きく、主な産業は漁業と牧畜、人口は36.5万人、北大西洋に浮かぶ島国のアイスランド。 1986年のレーガン、ゴルバチョフによるレイキャビクの米ソ首脳の会談、あるいは噴煙…
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「極夜 カーモス」 ジェイムズ・トンプソン著 高里ひろ訳
2022年版の世界幸福度ランキングでフィンランドが1位を獲得、これで同国は5年連続の1位だ。幸福度ランキングは、健康寿命、1人当たりGDP、社会的サポート、寛容性、人生選択の自由など7つの指標に基づ…
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「深い疵」ネレ・ノイハウス著、酒寄進一訳
ドイツの警察小説は、その歴史によって英米の警察小説とはひと味違っている。ヒトラー政権下では保安警察の警察官はすべて親衛隊員(SS)になることが義務付けられ、敗戦後には東西に分裂し、東はソ連の警察組織…
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「クリムゾン・リバー」 ジャン=クリストフ・グランジェ著 平岡敦訳
フランス産のミステリーというと、心理描写に長け、錯綜とした思索をめぐらすといった雰囲気が強かったが、英米ミステリー流のサイコスリラーとハリウッド映画のような派手なアクションを持ち込んで、旧来のイメー…
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「悲しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル著 橘明美訳
2014年、日本国内の4つの年間ミステリーランキングの海外部門の第1位に輝くほか、英仏2つの賞を獲得して「史上初の6冠達成!」と話題を呼んだ「その女アレックス」は、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリー…
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「まだ見ぬ敵はそこにいる」ジェフリー・アーチャー著 戸田裕之訳
ジェフリー・アーチャーほど「波瀾万丈」という言葉が似合う作家はいない。オックスフォード大学卒業後、保守党から立候補し、最年少下院議員として当選。以降、連続当選を果たすが、詐欺事件に引っかかって全財産…
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「クリスマスのフロスト」R・D・ウィングフィールド著、芹澤恵訳
警察小説には、メグレ警視、コロンボ警部といったユニークなキャラクターが登場するが、なかでも本書の主人公フロスト警部はひときわ異彩を放っている。現在のPC的には完全アウトな発言を連発し、「服務規程を守…
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「被害者の顔」エド・マクベイン著 加島祥造訳
警察小説といえば、エド・マクベインの87分署シリーズを抜きに語ることはできない。1956年の第1作「警官嫌い」から2005年の「最後の旋律」まで全56作、警察小説というスタイルを確立し、後に続く作家…