「下痢止め」を目的に使われるクスリはいくつも種類がある
おそらく、すべての人が何度も「下痢」を経験しているでしょう。腹痛を伴うこともありますし、頻回にトイレに駆け込まなければならないですし、できれば早く治したい症状です。
下痢には、便とともに大量の消化液が含まれており、特に高齢者の場合、下痢が長く続いて適切な水分補給ができていないと脱水の原因にもなってしまいます。そんなときに使われるのが、下痢止めのクスリ(止痢剤)です。
止痢剤には、過剰な腸管の動きを抑えたり、腸内でのガスの刺激を和らげたり、腸管の粘膜を保護したり、過剰な水分を吸着したりといった感じで、さまざまな作用があります。その中から下痢の原因や症状に合わせて止痢剤が選択されます。1種類で済む場合もありますし、違う作用のクスリが組み合わされることもあります。
止痢剤は比較的即効性があるので、服用の仕方としては「下痢時」といった感じで頓服として処方される場合が多いです。基本的には下痢をしているときに服用するクスリなので、下痢の症状が治まれば服用する必要はありません(医師に一定期間服用するよう指示されている場合はそれに従ってください)。