著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

高齢男性に多い排尿の悩み…前立腺肥大症に使われるクスリ

公開日: 更新日:

 高齢になると、排尿に関する悩みを抱える人が多いです。今回は、その中でも特に男性の排尿障害の原因のひとつである「前立腺肥大症」とその治療に用いられるクスリについてお話しします。

 前立腺は男性のみが持つ臓器で、精子を保護する前立腺液を分泌しています。人の生殖行動にとって必要な臓器のひとつであるわけですが、加齢に伴う生殖能力の低下によってその役割は徐々に少なくなっていきます。

 役割が低下すると、徐々に前立腺は肥大か萎縮していきます。昔は萎縮する男性の方が多かったそうですが、現在ではほとんどの男性で肥大するとされていて、その原因のひとつとして食生活の欧米化が関与しているといわれています。

 前立腺は膀胱のすぐ下にあり、そこの尿道を取り囲むように位置しています。そのため、前立腺肥大が起こると尿道を圧迫するようになり、排尿困難の原因になるのです。前立腺肥大症による排尿困難の症状は人それぞれですが、多くは「1回ですっきり出せず、何度もトイレに行かなければならない」という感じです。

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