「龍眼 争奪戦」佐々木裕一著

公開日: 更新日:

 吉宗から幻の秘宝「龍眼」を盗み出した元御庭番の伝兵衛は、逃走中に記憶を失い、飛騨高山で出会ったおすぎにかくまわれる。命を狙われる伝兵衛は、おすぎの甥・幸村によって伏見稲荷大社の門前にある国豊寺へと移った。国豊寺は、人助けの寺として知られていた。ある日、檀家の辰吉が和尚の幸秀を頼って寺を訪ねてくる。聞くと、娘のおこんが祇園の「木暮」に行ったまま戻らないという。木暮は、男が女客を接待する甘味処で、辰吉が談判に行くと法外な金額を請求され、支払うまで娘は返さないといわれたらしい。幸秀が金を用立て、幸村は辰吉に付き添って木暮に向かう。(「騙された女」)

「隠れ御庭番」シリーズ最新刊。

(祥伝社 620円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  2. 2

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  3. 3

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  4. 4

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由

  2. 7

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  3. 8

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  4. 9

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 10

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲