「ザ・ブラックカンパニー」江上剛著
高校時代からロックバンドをやっていた水野剛太はデビューを夢見ていたが、25歳になっても芽が出ない。バイトしていたコンビニも閉店。通りに開店したばかりのヤンキーバーガーに入ったら、真っ赤なフェラーリで乗りつけた男がいた。革ジャンに革のパンツといういでたちで、てっきりヤクザだと思ったら、その店の社長だった。メニューについてひと言いったら、正社員になれと言われた。
月給21万6400円だが、3カ月は試用期間で、80時間の固定残業制だという。もしかしたらブラック企業?
ある日、店に入ったら店長が倒れていた。ブラック企業に入社してしまった若者の奮戦記。(光文社 1500円+税)