日本は既に「戦争ができる国」になっている。

公開日: 更新日:

「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか」矢部宏治著

 東京を中心に北は新潟、東が群馬・栃木、西南は静岡までをすっぽり覆う1都8県をカバーする広大な空域。実はこれが米軍横田基地の管理空域であることは知られていない。

 日航や全日空など民間航空機は最高7000メートルに及ぶこの「横田空域」を飛行禁止にされ、毎回これを避けて急旋回・急上昇しているのだ。

 都心の六本木周辺は星条旗新聞のある赤坂プレスセンターに巨大な米軍専用ヘリポートがあり、高級高層マンションのすぐそばを昼夜かまわず離発着して付近住民の迷惑にもなっている。沖縄の基地問題は知られているが、実はいまも日本全体が米軍の支配下といっても過言ではないのである。

 著者は「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド」(書籍情報社)をヒットさせた出版社主。(集英社インターナショナル 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由