「ビートルズ」マーク・ハーツガード著 湯川れい子訳
今なお世代を超えて人々を魅了するビートルズの決定版評伝。
ビートルズの「最も評価されるべき点はその芸術性にある」という著者は、彼らの音楽制作のプロセスを徹底的に追求。その基になったのは、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオの保管庫に残された400時間以上ものレコーディングセッションの生テープだ。
そこにはリハーサルから完成までの曲の変化が分かるワーキングテープのほか、ぶっつけ本番のジャムセッションやメンバーのおしゃべりまで入っている。
レノンとマッカートニーが自他ともに認める究極の合作「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」をはじめ、それぞれの楽曲が生まれる瞬間を詳述しながら、彼らの人生をたどる。
(角川春樹事務所 1300円+税)