「ゼロから理解する ITテクノロジー図鑑」三津田治夫監修
あらゆる手続きがスマホで行われ、デジタル庁なるものまで設立される世の中。生活のあらゆる面にITが関わってくる時代に「知らない」「わからない」ではもはや済まされなくなっている。
また、テレワークをする人は、Wi―Fiやインターネットの仕組みを理解していなければ、IT環境を整備するのもハードルが高い。
本書は、そんなITオクテの救世主となってくれるイラスト図鑑。世に蔓延するITやテクノロジーに関するキーワードの概念を、ゼロからわかりやすく解説してくれる。
まずは、コンピューターやスマートフォンから「UI、UX」まで「テクノロジーの基本」を概観。ちなみにこの時点で、「UI」や「UX」とは? とつまずいてしまった人のために説明すると、UI=User Interfaceとは、製品やサービスとその利用者との接点のことで、ユーザーの目に見えるところ、手で触れるところのすべてがUIとなる。ユーザーが見てわかりやすい、操作しやすいものはUIが優れているということ。
一方のUX=User Experienceは、ユーザーが製品やサービスを利用して得られる体験・経験のこと。UIの良し悪しは使いやすさにつながり、良いとUXは高まり、悪いとUXは低くなる。UXを高めるためにはUIの設計をどのように行うかが重要になる。
そのほか、「クラウド」や「生体認証」「GPS」などについて解説した「テクノロジーの裏側」、ITを使える人と使えない人の間に生じる「デジタルディバイド」などを取り上げる「テクノロジーと社会」など6テーマ100のキーワードを解説。
ニュースや会議で飛び交う、今更、人には聞けないIT用語を理解するための心強い味方になってくれるに違いない。
(プレジデント社 1800円+税)