「生産者さんだから知っているそのままおいしい野菜の食べ方」食べチョク著

公開日: 更新日:

「生産者さんだから知っているそのままおいしい野菜の食べ方」食べチョク著

 野菜や果物の知られざる保存法や食べ方を教えてくれるハンドブック。

 著者の食べチョクは、登録生産者が9500軒を超える日本最大のオンライン直売所。その生産者さんを取材して、おすすめの食べ方や保存方法、新鮮さの見分け方などを教えてもらったプロの技と知識が詰まった一冊。

 例えば、通年出回り、生でも加熱してもおいしい万能選手のトマト。

 見分け方は、お尻に入った星形の白い筋(スターマーク)。くっきりしているものは、うまみとコクがのっているという。

 保存するときは、ヘタを除いてからポリ袋に入れ、ヘタがあった方を下にして冷蔵庫の野菜室が基本。これでカビ予防と甘さを逃さず保つことができるそうだ。

 いつもはほかの食材の引き立て役的なニンジンも、細切りにしてマヨネーズと和え、食べる直前になんと「カラムーチョ」を加えまぜれば、ニンジン嫌いな人でも食べられるという。

 また、すりおろしてお米と一緒に炊くだけでニンジンご飯(米1合にニンジン1本が目安。お好みでオリーブオイルと塩、こしょうで味付けしてもよし)が出来上がる。

 丸ごと1個買うと持て余してしまうキャベツも、千切りにして鍋に入れればたっぷり食べられる。ダシ汁にくぐらせてポン酢しょうゆをつけて食べるだけでも美味だとか。

 調理が苦手な人には、カップラーメンに刻んだニラを入れるのはいかがだろう。余熱でほどよく火が通り、ネギよりも穏やかな香りだそうだ。

「夏の暑い日には、千切り大根に冷たいダシをかけ卵の黄身を落としてかき混ぜて食べる」など、一度は試してみたい目からウロコの食べ方を次々と紹介。

 食卓のマンネリ化に頭を痛める人や、忙しい、料理が苦手な人でも簡単に野菜をおいしく食べる方法が満載のおすすめ本。

(ダイヤモンド社 1650円)

【連載】発掘おもしろ図鑑

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?