不振「集団左遷」…ショーケンにあって福山雅治にないもの
平成の時代には一、二を争った“モテ男”の福山も50歳。まさにこのドラマが俳優としての“転機”になるはずだったのに、とんだ誤算だ。
前出の亀井徳明氏は「時代もキャラクターも全然違うので、単純に比較はできませんが」と前置きして、こう言う。
「“転機”といえば、日曜劇場が単発ドラマ枠から連ドラになって間もない1993年に萩原健一さん(今年3月死去)が主演した『課長サンの厄年』が思い出されます。当時42歳と脂の乗ったショーケンが、それまでの“不良”のイメージとは真逆の“実直なサラリーマン&お父さん”を演じ、平均視聴率16.2%と大好評でした。一方、福山もこれまでのクールなイケメンから不器用でコミカルな役へと“大胆なイメチェン”を図り、毎回毎回“顔芸”も“走り”もがんばっているんですが、役柄のせいか、ツッコミどころが多い脚本のせいか、ショーケンほど振り切れていないように見えます」
福山もまだまだ“イケメン”を捨て切れていないということか。
「集団左遷!!」の主題歌といえば、エレファントカシマシの「俺たちの明日」。日曜夜の視聴者を励ますのにピッタリの曲だが、それ以前に、福山と制作陣こそ「さあ がんばろうぜ!」。
(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)