“老後”が嫌い 年相応よりちょっと飛びはねるくらいがいい
「それで思い出したんですが、先日、見てくださいと言われて、『チア・アップ!』というハリウッド映画の試写を見たんですよ。余生を過ごそうと、シニアタウンに引っ越してきた女性たちの生きざまが描かれています。70歳すぎた主人公が、チアリーダーになりたかったという夢を漏らしたことから、同世代の仲間とチアリーディングチームを結成するという物語。いくつになっても好きなことに一生懸命チャレンジする姿が素晴らしいなと。人生の終盤になっても、前向きな気持ちでいようと思わせてくれる映画です」
「チア・アップ!」(日本公開日未定)は、体のあちこちにガタがきた平均年齢72歳のシニア女性たちが、周囲からバカにされながらも練習に打ち込み、全米チアリーディング大会出場を目指す、笑いと涙と感動のハートフルストーリー。主演のダイアン・キートンほか往年のベテラン女優たちが共演している。
「数え年なら今年、喜寿ですねと言われます。長く生きたことに対するお褒めの言葉なんでしょうが、あんたはもう老人なんですよと言われている気も。自分ではまだまだ老人だなんて思ってないんですけどね(笑い)」(つづく)
(ジャーナリスト・松田亜希子)