紅白終了後に即入院 61歳で脊柱管狭窄症の大手術を受けた
腰痛に悩む高齢者は多い。60代以降の背骨の変形は、加齢現象で起きることがほとんどだ。みのもんたが腰の激痛に襲われたのは、2005年3月のことだった。
「1週間で最も多くテレビの生番組に出演する司会者」とギネスに認定されるほど、多忙を極めていた時期だ。
周囲に勧められ、カイロプラクティックや中国鍼など、あらゆる民間療法を試したが、痛みはひどくなる一方だった。
「立って司会することにこだわっていたのに、できなくなりました。スタッフに作ってもらった透明のプラスチック椅子に寄りかかりながら、本番をこなしていたんです」
やがて、座るのも寝るのもつらい状態に。痛みに耐えかねて病院へ行くと、椎間板ヘルニアで手術が必要との診断だった。
「体にメスを入れたくない、レギュラー番組を休みたくない……と逡巡しているうちに、症状はますます悪化。いよいよ手術するしかないと決断した時、米国帰りの素晴らしい先生を紹介されました」
当時、国際医療福祉大学三田病院の整形外科部長を務めていた福井康之氏だ。