「いい年こいて」に異議あり!年齢とともに役割を変える
「若いタレントや芸人のテンポについていけない。そろそろ潮時だな」と考えたみのもんたは、13年間MCを務めた人気バラエティー「秘密のケンミンSHОW」(日本テレビ系)の降板を決意した。番組を制作している読売テレビのスタッフも同じ思いだったらしく、申し出にすんなり合意してくれたという。
「これ以上無理すると、疲れるし、空回りする。そもそもこれまで僕のところに来るのは、しゃべりのテンポや緩急の自在さを求められる仕事だった。それができなくなったのだから、自分でケジメをつけたんです」
3月26日に放映された「秘密のケンミンSHОW みのさん大慰労会SP!!」を最後に、番組から姿を消した。「かつてギネスワールドレコーズに『1週間で最も多くテレビの生番組に出演する司会者』に認定されたみのもんたがレギュラー番組ゼロに。引退か!?」との報道が相次いだ。
「いや、引退するなんてひとことも言ってないですよ。2年ほど前かな、田村正和さんが『自分はもう十分やった』と雑誌で引退宣言しましたよね。老いを感じた二枚目俳優の“引き際の美学”だと話題になりました。かっこいいですよね。僕はあそこまで立派じゃないです。覇気がなくなってきたから、番組の主導権を握るMCの仕事に区切りをつけたまでで」