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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ性加害問題なぜ放置された? メリー氏の力もあるが、牛耳られたメディアにも責任の一端

公開日: 更新日:

 事務所創業当時、メリー氏はタレントの衣装を手縫いで作り現場にも同行。体を張ってタレントを守っていた。タレントを直撃すると、メリー氏が立ちはだかり有無を言わせず追い返されたこともあった。まさに叩き上げのマネジャーから弟と共に「王国」をつくり上げた。

 多くのメディアが知るメリー氏はすでに王国の女帝。権力者の座にあった。メディアはひれ伏すかのように指示に従っていた。

「テレビもメディアも事務所が私物化するようでした。芸能界ですから、そんなものかと思っていました」と諦めていた記者も少なくない。

■ありえないことがメリー氏の鶴の一声で可能に

 メリー氏の指示は「大本営発表」といわれ広報担当者から連絡された。スキャンダルはメリー氏から掲載の有無などの指示に従うのが習わし。2001年、元SMAP稲垣吾郎が公務執行妨害容疑などで逮捕された。本来なら「稲垣容疑者」になるのが「稲垣メンバー」の呼称。元TOKIO山口達也も強制わいせつ容疑で書類送検された際、「山口メンバー」だった。ありえないことがメリー氏の鶴の一声で可能になってしまう。まさに権力者のなせる業だった。

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