フジテレビ存亡の機…午後の“やり直し会見”で港社長はマトモな回答ができるのか? 再失敗に社員は戦々恐々

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スポンサー戻らず国会追及の「4月危機」も現実味

 問題は番組改編期の4月以降だ。ちょうど今が、改編に伴う契約の改定時期にあたる。このままスポンサーが戻らなければ、CM枠が埋まらず、開局以来、初の赤字決算もあり得る。新番組を制作できず、再放送ラッシュにだってなりかねない。

「これだけのCM中止ドミノになると、各企業はCMを復活させるタイミングの判断が難しい。少なくとも世論の理解が得られる状況にならないと無理。多くが他社の動向を探りつつ様子見するでしょう。“性上納”が本当にあったのか。フジの経営陣は責任を取るのか。企業体質を変えられるのか。第三者委員会の調査結果は3月末だというので、その結果次第ということになるのではないか」(広告代理店関係者)

 世論やスポンサーの信頼を回復できなければ、国会での追及も強まる。元総務官僚の立憲民主党小西洋之参院議員は、Xに<放送法の目的の「放送の健全な発達」(第1条)に反するとして総務大臣の行政指導は確実だろう>と投稿。フジの日枝相談役が安倍元首相らにゴルフ接待などをしていたことも問題視している。

 放送への政治介入は抑制的であるべきなのは言うまでもないが、フジのこれまでの対応が酷すぎて、さすがに村上総務相も24日、「早急に事実関係を明らかにして」と注文。同省の担当局長がフジ側に直接、申し入れたことを明らかにした。

 存亡の機にあるフジテレビ。乗り越えられるのか。

  ◇  ◇  ◇

 一連の問題を把握した時期についてフジテレビは「2023年6月」であると公表したが、対応が遅れた“真の”理由として囁かれているのが3カ月前に明るみに出た、日本中を揺るがした一大スキャンダル「ジャニーズ性加害問題」だ。●関連記事『【もっと読む】フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”』で詳報する。

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