フジテレビ存亡の機…午後の“やり直し会見”で港社長はマトモな回答ができるのか? 再失敗に社員は戦々恐々
社員の関与が疑われている女性トラブルをめぐる記者会見で隠蔽体質を露呈し、猛批判を浴びているフジテレビが、27日午後4時から“やり直し”会見を開く。今回は1社4人までとしながらも希望者を拒まず、動画撮影も認める「オープンな会見」だが、フジの社内は「再び失敗したら、オシマイ」と戦々恐々。お粗末対応を繰り返したら、スポンサーが戻らず、国会での追及が強まる「4月危機」が現実のものとなる。
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「同じメンバーでやるんですか。不安でしかない」
「仕切りは誰ですか」
「もっと若手で会見してもらえませんか」
港浩一社長と嘉納修治会長が出席した先週23日のフジの社員向け説明会で、再会見を危惧する声が次々と上がっていた。
結局、27日の会見には港、嘉納両氏と、遠藤龍之介副会長、親会社の金光修社長の4人が出席するという。前回、「調査委員会に委ねる」「回答を控える」を連発した港社長にマトモな回答ができるのか。批判を払拭できるのか。会見の内容次第では、視聴者の怒りの火にさらに油を注ぎ、スポンサーが二度と戻って来なくなるかもしれない。
前回17日の会見からわずか3日で、CM中止は75社以上に達した。その後も、化粧品メーカーの「KOSE」や英会話の「NOVA」が、24日にCMを中止したことが日刊ゲンダイの取材でわかっている。フジは一部企業から「広告料金の返還」を求められており、返金や契約キャンセルを伝え始めている。フジの損失額は1~3月期だけで200億円との内部試算もある。