モノマネ芸人ホリさん 若手時代に学んだホステスの接し方
僕みたいに八方美人はモテないかも
ランパブでもキャバクラでも若い頃に仕事で行っていた方が女の子の素が見えて面白かった。待機の控室ではお客じゃない僕に営業トークしても仕方ないから、普通に話しかけてくれて。見た目は下着やセクシーな服なのに普通の会話(笑い)。「あのお客さんはよく来るよ」とか「あっちのお客にちゃんとしてたらチップくれるよ」とプチ情報を教えてくれるやさしい子もいました。
僕はステージが終わってもお金がないから始発待ちで閉店までいて。僕は女の子たちが下着やドレスの時より、衣装か普段着に戻った方が萌えました。ホステスが気を抜いた瞬間の私服にフェチを感じて(笑い)。
嫌われるお客さんのタイプはケチな人。女の子が「飲み物、頼んでいいですか」と聞いても「ダメダメ」と言って飲ませなかったり、ええカッコするのにケチな人はダメですね。「俺はこういう人を連れてきたんだ」とアピールしてるのに、勘定は連れられた人に払わせるのも。女の子は男の金遣いや気遣いをメチャメチャ見てる。
好かれる人は威張らないとか、女の子の好みがはっきりしている人。「俺、おまえを気に入ってるからやさしくする」だと、少しエッチでも、許されるかもしれない。
逆に、「店の子はみんなかわいくて好き」っていう、八方美人はダメかもしれない。僕みたいに(笑い)。
僕はまんべんなく話すだけで一人の女の子におべっか使わないからモテなかった。「俺はおまえだけ」とオンリーワン扱いをして、羽振りのいいとこを見せる人がモテてた気がします。あくまで水商売の子に対してですけどね。
僕自身は「美魔女」って言葉がはやる前から大人の女性が好き。50代のキレイな女性には「長い間、キレイでいてくれてありがとう」って気持ち。だから、自分の奥さんには「美容代にはいくらお金使ってもいいよ」と言ってます。最近、肌がキレイなんですよ。結局サイコー女は奥さんなのか(笑い)。
(聞き手=松野大介)
▽本名=堀裕人 1977年2月、千葉県出身。99年からモノマネ芸人として活動。多数のレパートリーを持ち、テレビなどで活確中。