カチンときたら口角を上げる
これまで「怒り」という感情をより速やかに手放す方法を、あれこれ提案してきました。しかし、仕事の現場では、怒りやイライラを上手に処理する時間もないうちに、当該相手に物申さなければならないことも多々あります。
そんな時こそ、いかにキレずに冷静なまま自分の意見や要望を伝えられるかが、デキる男としての度量の見せどころ。「あんな状況なのに、感情的にならないで物事を処理できるなんてさすがだな!」と、周りの評価も上がること間違いなしです。
まず大きくひとつ深呼吸をしてから、意識して口角をグッと上げます。表情とは不思議なもので、「口角を上げるだけで感情もポジティブになる」という実験結果が報告されています。
その効果のほどは人それぞれだとしても、口角を上げながら怒鳴ったり激しい言葉を投げつけたりするのは、かなり難しいことです。多少、表情が引きつってもいいので、口角をグッと上げながら話し始めてみてください。それだけで、一触即発の危険が低くなります。
さらに、相手に気持ちを伝える際は「私」を主語にしましょう。例えば、「なんで君は報告がいつも遅いんだ」「あなたたちの要求は無理だ」というのは、主語が「あなた」や「あなたたちの仕事」であり、「私」ではありません。そのため、断定や評価のニュアンスが入ってきてキツい印象になります。