虚弱体質から日本代表へ 大山加奈さん喘息との付き合い方

公開日: 更新日:

虚弱体質に悩まされた子供時代

 物心ついた2~3歳の頃には、すでに「喘息」でした。発作が出ると急いで吸入をするのですが、つらくてつらくて……。いつ発作が起きるかわからず、常に吸入器をそばに置いておくような状態でした。発作が起こると苦しくて横になれないので、座椅子をリクライニングして休んだり、夜、眠れなくて泣いていたことを覚えています。

 母はそんな私に夜はずっと付きっきりで、背中をさすって励ましてくれました。ハウスダストを防ぐため丁寧に掃除をしたり、看病したり、頻繁に通院をしたりと、両親は大変だったと思います。

 喘息は発作が出なければ普通に生活できる病気ですが、ひとたび発作に見舞われると、その苦しさは筆舌に尽くし難い。100メートルダッシュを連続で何本も繰り返した後の胸の痛さと息苦しい状態が続く……というイメージでしょうか。

 私は虚弱体質で、発作が出ていないときも、熱を出したり、扁桃を腫らしたり、しょっちゅう学校を休んでいました。小学低学年のときは、年間40~50日はお休みしていて、1学期の間に3日しか学校に行けなかったこともありました。今振り返ると、よく進級できたなあと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  2. 2

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  3. 3

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  4. 4

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由

  2. 7

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  3. 8

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  4. 9

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 10

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲