老人の「食べる幸せ」を守る 家族がすべき4つのチェック

公開日: 更新日:


■食べやすい形態などになっているか?

「食べる力が衰えた人の食事は、細かく刻んだり、とろみをつけたりすればいいと誤って認識されている。舌の上で食物をまとめる力が落ちている人が、細かく刻んだ食物を食べるのは困難で、誤嚥しやすくなる。個別に応じた食物形態の調整が必要です」

 小山氏は4つの観点から総合的に評価し、「なぜうまく食べられないのか?」「では、どうすればよいのか?」を判断して指導。8000人以上を口から食べられるようにしてきた。その中には、胃ろうなど人工的な栄養補助を勧められた人も多く含んでいる。

 ただし、残念ながら口から食べることが非常に困難なケースもある。全身の機能が著しく衰え、栄養状態がかなり悪いケース、自然の老化現象として徐々に食べられなくなっているケース、胃ろうなどの年数が長く適切な食事介助をできる人が身近にいないケースなどだ。

「患者側(家族を含む)が結論を下すしかないが、医療関係者と積極的なコミュニケーションをとった上で、『食べる幸せ』を簡単に諦めないでほしい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ