物忘れが急に増えたら危険 ぜひ脳の検査を受けてほしい

公開日: 更新日:

 年齢とともに増える物忘れ。その背後には、命に関わる深刻な病気が隠れている場合がある。そんな危険な物忘れを見極めるポイントは? 物忘れ外来を開設する「くどうちあき脳神経外科クリニック」の工藤千秋院長に聞いた。

「急に物忘れが増えて認知症かと思ったら、脳の病気が見つかることがあります。物忘れ以外に変わった症状がないか、チェックすることが大切です」

 脳血管障害(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など)が原因で認知症になるケースは、認知症全体の2割程度を占める。脳の血管が詰まったり脳内で出血が起こったりすると、神経細胞の一部に酸素が送られなくなる。それが認知機能の低下を招くのだ。

 障害が起きた箇所によって症状は異なるが、手足のしびれや失禁、ろれつが回らないなど。物忘れとともにこういった症状があれば、脳血管障害を疑った方がいい。

「歩き方がガニ股になったら、正常圧水頭症が考えられます。半年から1年の間に急に物忘れが増えるのが特徴です」

 正常圧水頭症は、脳の中心部に髄液がたまる病気。手術で髄液を抜けば、物忘れも治ることが多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」