更年期女性の1割が発症 微小血管狭心症のリスクを知る

公開日: 更新日:

 発症の間隔が長いのもこの病気の特徴だ。1年に1回、あるいは3カ月に1度程度の割合で起こるケースが多い。

 厄介なことにこの微小血管狭心症は、一般的な病院での検査では「異常なし」で済まされることが多い。

「胸の痛みがあれば、医師はまずは狭心症を疑います。運動負荷による心電図検査、24時間観察するホルター心電図検査、冠動脈CT検査などを行います。そして最終診断として、カテーテルという細い管を冠血管内に入れて、造影剤で冠動脈の狭さや痙攣の有無を確認します」

 しかし、これだけでは微小血管狭心症は判断できないことがある。似たような症状を持つ病気に不整脈、胃や腸などの消化器疾患、心身症などがあり、別の病名を告げられ、治療しても症状が治まらないケースも多い。実はこの病気、かつては“シンドロームX”といわれ、病院で検査をしても異常が見つからず病名も診断されなかった。検査で特に異常が見られないが胸の痛みは確実にある。ならば、ということで付けられた除外診断的な病名なのだ。


■閉経前のリスクが高い

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発